No.112 清水重利 |
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「広辞苑はもう不要??〜Wikipediaの正体〜」
最近、googleやyahoo!で検索するとWikipedia(ウィキペディア) のページがヒットするようになってきました。きっと「このサイト は何だろう?」と思っている人も多いと思います。実際、私も存在 は知っていましたが詳しい事までは知りませんでした。 Wikipediaとは、ネット上の広辞苑のようなものです。 しかし、広辞苑と大きく違うポイントがあります。それは、 Wikipediaが誰でも書くことのできる百科事典であることです。 Wikipediaの記事は、画面上にある「編集」というリンクをクリック すればすぐに編集できてしまいます。 ここで一つ疑問に思うことがあると思います。それは、「誰でも 書ける百科事典で記事の正確性が保てるのか?」と。しかし、ここ にはネット特有の性質が生かされています。それは、“不特定多数 のユーザーが存在する”ということです。利用者全員が監視者でも あるのです。例えば、デタラメな記事を書き込んでいく人がいたと しても、それ以外にも利用者はたくさんいて、すぐに目について訂 正されるか消されるという仕組みです。もちろんすべての記事で自 浄作用が働くとは限りませんが、この作用がWikipediaの質の高さを 保っているわけです。 Wikipediaの目的は信頼されるフリーな百科事典を創り上げること です。「知の集積と共有」こそがWikipediaの最大の目的です。 Wikipediaに投稿した瞬間、その記事は世界中の共有財産になるのです。 しかし、ネットユーザーは世界総人口の10%ちょっと。まだまだ 「世界中の知の集積と共有」とまではいきません。
06/09/05 12:50
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