No.144 高木尚美 |
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我が家恒例 餅つき大会 私の家では、毎年お正月に、家でお餅を搗きます。と言っても杵と臼ではなく、電気で動く餅つき機です。我が家で使っている餅つき機は、なんと私より年長!現在30歳くらいです。でもこの餅つき機、とても働き者で、まだまだ壊れる気配はありません。祖父が大のお餅好きだった為に購入されたもので、それ以来、お正月にお餅を搗くのが我が家の恒例になっています。今では祖父は故人ですが、この行事は廃れていません。 さて、この機械を使ってお餅が搗きあがったら、家族総出の流れ作業の開始です!まず、母が大きなお餅の塊を、餅粉を敷いた大きな餅皿にあけ、そこから適当な大きさにちぎって次々置いていきます(お餅の塊はすごく熱いため、熟練された母の手でないと触れません)。私と姉が、それをきれいに丸める作業をします。父は、お餅が取り出された後のお釜を、お餅が固まって取れなくなる前に洗います。 この作業を、皆つまみ食いしながら「熱ーい!」だの「やわらかーい」だのワーワー言いながらするのです。やっている私達はもちろんすごく楽しんでいますが、きっとこの光景を端から見たらかなりおかしいだろうな、と思います。 すべて丸め終わって、鏡餅も作ったら、いよいよお餅パーティーの始まり!食卓にでんとお餅を置き、きな粉、あずき、醤油、のり、お雑煮のおつゆ等々、色々並べて、やっぱりワイワイ騒ぎながら各自好きなように食べます。家で搗いたお餅は、やわらかくてずっしりしていて、市販の物とは本当に比べ物にならないおいしさです。 今では、30年前の機械より手間がかからずデザインも素敵な機械も売っています。ですが、30年使い続けても壊れる気配のない働き者のこの機械に皆愛着を持っていて、買い換えようなどという話は全く持ち上がりません。 私はこの行事が大好きです。この機械を大切にして、家族を大切にして、この行事を続けていきたいと思います。
07/01/07 19:45
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