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[2004年8月のPick Up]

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   井上 花園 (Inoue Kaen)

 【楽天市場】激安花屋井上花園
 

work: 生花・鉢物・資材の卸売&小売販売
site: 激安花屋 井上花園

「もっと家庭にお花を。より身近に。」


  お待たせしました、PICK UP第6弾!今回は、日本最大級の通販オンラインショップ「楽天市場」におけるフラワー・ガーデン部門トップランカー、「激安花屋 井上花園」さんをPICK UP!

普通では見ることの出来ないオンラインショップの裏側、そして楽天での成功の秘訣を探るため、新林本社へ直接取材に行って参りました。

優しい笑顔で迎えてくれた社長の井上潤司さん。
インタビューでは熱くベンチャースピリッツを語っていただきました。

花屋さんを始めた経緯を教えていただけませんか?

花園を始める15年ほど前まではスーパーで働いていて、店長をしていました。
でも、それより会社を立ち上げたいという思いが強かったね。基本的に僕は20代の間に独立しようと思っていて、その軍資金稼ぎをしつつ、、その中で、まぁたまたま花があったということです。

たまたま、ですか?

ええ、他のことをしている可能性もありました。成熟している業種で勝負しても難しいので色々見渡してみたところ、まだまだ花の業界は生温い状態であり、これなら行けるのではないかと。
スーパーで勤めていた間にちょっとだけかじっていたという事もあるんやけどね。そのときの花屋さんの花の消費は、冠婚葬祭での消費量の半分を占め、あと半分は贈答用。
一般の人が自分の家や部屋のために買うことに関しては微々たるものであり、今後そういうところが伸びていくであろうということで、花屋を開業しました。まずは卸売りから。

スーパーなどに卸す販売からですか?

そう、そういう事業が無かったことはないけれど、まだその頃は少なかった。それでスタートとしては卸売りから。一番多い時で、京都中で60ぐらいのスーパーにお花を持っていって売っていましたね。でもスーパーは段々と潰れていって、このままだと先細りになるということで、「小売」=「移動販売」に手を出し始めた。毎週決まった曜日に、何箇所か回るという攻撃型の方法で、花がもつ期間が1週間であるということの他に、毎週その地域ごとの特性や売れる場所のリサーチも兼ねていました。

なるほど! では、ネットショップについては?

その次、3年前に始めたのがインターネット事業。インターネットでも勝ち組負け組みはかなりあります。楽天の花屋さんは200社ほどあり、その中で月に5〜10社の参入と撤退が繰り返されている。でもにわか的なところはすぐに廃れていくね。とりあえずやってみて、、それで、これはもう儲からんし駄目やな、と思ったところから撤退していきます。ネットだと簡単というイメージがあるかもしれないけど、実際は大変やから。

   ちょうど花束を作り終えた女性に撮影をお願いしましたが、何度か逃げられてしまいました。
なんとか交渉したところ、顔を隠してならOKということに。
ちらりと花束から顔を覗かせるあたりがとても可愛らしかったです。


ネットの長所と短所は?

店の方が実は簡単。そう言っては店に失礼かもしれないけど、店で買ってそのまま持っていってもらうというのは売る側としては楽なんよね。で、ネットの場合だったら、まず箱に詰めて、揺れても大丈夫なように梱包して、各地に発送しなければいけない。店舗以上に手間隙がかかる。
ただ、店とは違って24時間受け付けることが出来る。人件費も節約できる。あと、ネットならではの商品や売り方ができたりね。


2階には出荷前の草花が並んでいました。
これからどんな所へ送られて行くのでしょうか。

今後の展開は?

まず1年目はまともなページが出来るところまで頑張った。2年目、3年目は、どうしたら売れるか、という売ることに重点を置いた。会社にとって売ることというのは、人間で言うたら血液やから、売り上げ=血液がないと貧血で走るということになってしまう。
で、今までは会社から点滴を打っていたのだけど、養成期間は終わった。
次は3年間の積み重ねを活かして、4年目はしっかりと利益を伴ってネット部門単体でも生きていける状態、さらには会社に輸血できるくらいの状態まで持っていきたいなと。そうなると、当初から考えてはいたんだけれども、花だけの販売では無理になってくる。

では花以外の販売も考えているということですか?

そうです。ネットで花だけで例えば1億の売り上げを達成するのは、楽天で一番の花屋さんでも無理がある。そこで、花というベースを活かしつつ、他の京都の産物を売っていくことを考えています。この春には竹の子を売りました。

京都の産物ですか

結構京都のネットビジネス自体が高いレベルにある。例えば女性の下着や、インテリアや小物、それから豆腐とか湯葉とかお漬物など、色々ありますね。
百貨店なんかでもそうなんですけど、物産展をする時に一番売れるのが、北海道と京都なんですよ。

名前でおいしそうって思ってしまいますもんね。

そう。京都のブランド力は強いんです。せっかく京都で花屋をしてるのだから、花と京都のものと取り混ぜて販売しようと。例えば母の日なんかに、お花と、母へのプレゼントとしてお漬物などね。
そうしていくともっともっといいものになっていくのではないかと思っています。これからの課題は、ウチの固定客にいかに花以外のものを勧めていくかということですね。

お話を聞かせてもらって凄く感じたのですが、社長さんは常に「攻め」の姿勢ですね。


うん、そうやね。脱サラから始めて15年で、やっと年商が3億。1億超えたときでも嬉しかったけどね(笑)でも、常に上を上を目指して行きたいね。
京都の市場では、今は3番くらいかな?でもやっぱり一番買う花屋になってやろうと思っています。あと、こんだけ仕入れるなら大阪に買いに行ったほうがいいとよく言われるのだけれど、僕はそれには反対。京都でお客さんが買ってくれた売り上げを、大阪に渡すのは嫌だよね。京都に落として上げないと。京都が好きだし、京都で金を回したほうが物流や税金について自分にも得になる。「情けは人のためならず」ということですね。大手スーパーなどが流行ってしまって、京都の物流が小さくなってしまうといけない。産地にお金が落ちるのはいいけど、流通の中で、出来るだけ京都にお金を落としてあげたい。

3階は光と緑が溢れるオフィスでした。
心地よい環境で、落ち着いて仕事が出来そうです。

ネットショップ担当「かなやまみと」さん。
「お客さんからの有難うのメールが一番うれしいです♪」

実は、4月のステキな人にて先代の西京メンバーがかなやまさんを取材しており、その縁で今回の取材も引き受けていただけました。
有難うございます。


お忙しい中、快く取材を引き受けていただいた井上花園の皆さん、有難うございました!
今回のピックアップでは、主に社長さんの会社経営におけるアグレッシブさをメインテーマに編集させて頂きましたが、かなやまさんと社長さんにはサイト運営についての貴重なご意見を沢山いただけました。今後の西京.comの運営の参考に致します。
作業中の方や、貴重な休憩時間をすごしている方々も、取材や撮影のご協力有難うございました。

皆さんとても明るく楽しく働いていらっしゃって、職場には花と笑顔が溢れていました♪
花を扱う仕事って、素敵ですよね。

(西京.comサポートチーム 山岡)


「私を取材して!」、 「こんなことがあるんだけど取材してみない!?」っていうような情報をお持ちの方は、 mailto:support@nishikyo.comまで!タレコミ待ってます!

感想、メッセージは『写真もOK!なんでも掲示板』で!

毎月更新予定です。
来月は、西京区のどんなすごい人・すごいものをPickUp出来るのでしょう?こうご期待!

 

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