Pick Up第2回目を飾ってくださるのは、阪急桂駅西口を出てすぐのところにあるケーキ屋さん「アランシア」のチーフ、
中島 隆夫さんです。せっせとケーキを作りながらも私達の取材に笑顔で応じて下さりました。
そんな「おひげのケーキ職人」中島さんの、仕事にかける思いとお客様に対する思いをそのままに、
Pick Upで皆さんにお届けしたいと思います!
この仕事を始めたきっかけは?
私が高校3年のときに、叔父が、神戸のホテルで料理関係の仕事に就いていたんです。
面会に行ったときに、コックコートを着てロビーに出てきた叔父にあこがれました。
ネクタイを締めることが嫌だった私はコックコートを見て「コレだ!」と思ったわけです(笑)
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アランシアの正面から。屋上に車(写真左上)、入り口に中島さんモチーフの人形が!!こだわりを感じます。 |
修行中のエピソードなどありますか?きつかったことなど教えてください。
東京に3年いました。仕事の時間が決まっていないことが一番キツかったですね。
開店時間までにケーキをそろえる…決まっているのはそれだけでした。在庫がなければ、
深夜まで仕込んだり…。クリスマスの時期なんかは夜中の2〜3時まで仕事をして、
またすぐに朝4〜5時から仕事を始めるので、寝る時間すらない日が続いたりしました。
とにかく夢中でした。ケーキを作っているときは無心で、お客様に要求されたものをとにかく仕上げていく感じでしたね。
アランシアをなぜ桂駅に出店しようと思ったのですか?
京都の阪急沿線がいいとは前から考えていました。以前から急行が停まり、
(現在は特急も止まりますが)乗降客が多くなると思ったためです。
当時は田んぼばかりだったのですが、まだまだ伸びるところだと感じていたんです。
それで、総合的に考えて桂駅かな…と思いました。初めは駅の近辺は土地が高くて手が出せなかったので、
以前はもう少し桂駅から離れた樫原に店を出していて、去年の6月にこの場所に移ってきたところなんです。
西京区はこれからまだまだベッドタウンとしても開けて行くだろうし、商業地としても開けていくのではないかと思っています。
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お話をしながらも手際よくケーキを作っていく中島さん。さすがです。 |
アランシアの他店との相違点は?
いろいろありますが、一番違うのは、お客様のオーダーを全て伺うところですね。
絵を描いたりもそうですし、それ以外にもアレルギーのことや、甘さなども極力お客様の要望をかなえようとしています。
子どもの描いた絵をケーキに描き写すということもあるんですよ。
だから、過去に作ったケーキと、全く同じケーキを作るのは苦手ですねぇ。(笑)
今までで一番難しかった注文は卵も、小麦粉も、乳脂肪も全部ぬいてくださいと言われたことです。今はお米の粉を使ったり、
あの手この手を使って何とか対応しています。
今までケーキ屋をしてきて、支えになっているものは何ですか?
やっぱりお客さまが「おいしい」と言ってくれることですね。たまに手紙を頂いたりもします。
あと、表で店のオープン前に、8時から30分間ラジオ体操の音楽を流しているんです。
通学路ですし、通る方も多いんで。元気な1日をはじめてほしいですから。
その後10時までの1時間半は小鳥の声を有線から流すんです。
初春には本物のうぐいすがつられて鳴くこともありました。
たまにうちの店がラジオ体操の音楽や小鳥のさえずりを流しているのに気付いたお客さまが、
来店されたときに「あの音はここの店から流れてたんですね!」と言って、気付いてくださる時も嬉しいですね。
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お客さんからの手紙。
お客様一人一人にとって「心のごちそう」であるように。 |
今後の展望、夢は何ですか??
西京区でお店を始めようと思った最初の時からの目標なんですけど、西京区で 1番のケーキ屋さんになることです。
まずは地域・町内の一番から、と思っています。そのあとに、桂の一番、西京区の一番、となっていきたいですね。
お仕事がオフの日には何をしておられるのですか?
ケーキを作りながら…)今日はオフですよー (笑)。いつもこんな感じです。
最近は全然できてないですけど、趣味としてはバドミントンですね。 昔はバイクにも乗っていました。
できたらバイクにも乗りたいです。以前はHONDA DREAM450に乗っていました。
西京区でよく行く場所は?
配達でよく行く桂坂は、すごく西京区らしいと感じますね。
その帰りに上の方から下に降りて行くときに見える西京の景色がきれいだなと思います。
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時計の中にもおひげのケーキ屋さん |
最後に…西京区は好きですよねぇ?
そら、自分で選んで来たくらいやから、好きですよ。高校時代は授業をさぼって、バイクでよく桂川の辺りにきて、することがなかったら寝転んだりしてましたからねぇ(笑)あんまりこんなこと言うと子供におこられますけどね。
そんな、学生時代から思い入れのある西京区がこれからももっと発展していくことを期待しています!
世界に1つだけのケーキ、そして世界に1つだけのトレードマークのひげ。
中島さんのケーキにかける思いが伝わってきました。
お忙しい中、インタビューに応じてくださって本当にありがとうございました!
「私を取材して!」、「こんなことがあるんだけど取材してみない!?」っていうような情報をお持ちの方は、
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