No.89 田中知道 |
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オリンピックのテレビ番組
今行われているアテネオリンピックでは、日本のメダルラッシュにわき、盛り上がっていますが、テレビで、特に民放のオリンピックの番組で、タレントとアナウンサーが出演していて、はしゃいで、好きな事をしゃべっていて(言い方が悪いかもしれませんが…)バラエティー番組化しているのはどうかと思います。 番組に出演した選手に「○○選手から見て○○選手はどういうキャラクターなんですか?」と質問してみたり、「○○選手が金メダルを獲得し、コーチに飛びいて抱き合ったとき、ふたりとぶつかった人がいて、いぶかしげな顔をしていましたよ(笑)気付いてましたか?」などと言ってみたり。 視聴者(というよりも僕だけかもしれないですが)聞きたいのは前者のような質問よりも、選手の試合にかけた気持ち、試合への作戦、これまでの努力してきたこと、メダルを獲得して思ったことなどです。また後者のような発言は、選手をちゃかしていて、せっかく得た勝利への喜びに水をさす余計なものではないでしょうか。 また、実況中継で、アナウンサーや解説者が興奮し、しゃべりすぎるのは、耳障りだと思います。 前にどこかで聞いたのですが、アメリカのあるスポーツの実況中継で、勝利の瞬間、アナウンサーは、いっさいしゃべらなかったそうです。それにより、競技場の観衆や、選手達の歓喜、興奮、感動が、リアルに伝わったそうです。 また、沈黙の実況に限らず、しっかりと考えられた言葉を効果的に使うことも良いと思います。日本の男子体操団体での金メダルの瞬間の、N○Kの刈○アナウンサーの「伸身の新月面が描く放物線は栄光への架け橋だ!」という言葉は、すばらしかったと思います。 アナウンサーなどは、興奮し、自分の思ったままをしゃべるのではなく、自分の言葉が数多くの視聴者に届いていることを考えた番組作りをして欲しいです。
04/08/26 22:25
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